テキサスホールデムの基本ルールとゲームの流れ

ポーカーというと中高生の頃に遊んだ事のある
それぞれ5枚配られ好きな枚数を捨て、捨てた枚数を引いてハンドを作っていく「ドローポーカー」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

実は「ポーカー」=「ドローポーカー」というのは日本だけなんです!
世界や多くのカジノでは「ポーカー」=「テキサスホールデム」というのが主流です。

テキサスホールデムの大会ではWSOPなど優勝賞金数億円の大会もあり、非常に夢のあるゲームとなっているので是非この機会に覚えてみて下さい。

※専門用語が多いので先に用語解説を読んで頂くと読みやすいです!(リンク)

ポーカーの基本ルール

ディーラーから配られた2枚のホールカード+場にオープンされた5枚のコミュニティカードの合計7枚の中から役の「強さ」とカードの「ランク」(2<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A)が高いカードを5枚選び、ハンドを作ります。

基本的には「役の強さ」で勝敗が決まりますが、「役が同じ」or「役なし」の場合はランクの高いカードを持っている方の勝ちとなります!

役の強さ(強い順)

ロイヤルストレートフラッシュ

A-K-Q-J-Tで構成されなおかつスート(柄)が同じ
ポーカーではこれが最強の役になります。

ストレートフラッシュ

連続した数字でスート(柄)の同じカードが5枚
※相手もストレートフラッシュだった場合
ランクの高い方のストレートフラッシュの勝ちとなります。
9-8-7-6-5と6-5-4-3-2の場合、9-8-7-6-5のハンドのプレイヤーの勝ち

フォーカード(4カード)

同じランクのカードが4枚
※相手もフォーカードだった場合
フォーカードのランクが高い方の勝ちとなります

フルハウス

同じランクのカード3枚+別の同じランクのカード2枚
スリーカード+ワンペアの形になります。
※相手もフルハウスだった場合
同じランクのカード3枚のランクが高い方の勝ちとなります。

フラッシュ

同じスートの5枚のカード
※相手もフラッシュの場合
ランクの高いカードを持っている方の勝ちとなります。
それも同じだった場合は2番目のカードのランク、3番目のカードのランクという順番で判定されます。

ストレート

連続した数字の5枚のカード
※相手もストレートだった場合
ランクの高いカードが入っている方の勝ちとなります。
A-K-Q-J-Tが最強で5-4-3-2-Aが最弱です。

Aが最もランクの高いカードとされていますが、5-4-3-2-Aのストレートの場合はファイブハイとなり、Aは最弱のランクカードとなります。

スリーカード(3カード)

同じランクのカード3枚とペアではない別のカード
999-2-6など
※相手もスリーカードだった場合
同じランクのカード3枚のランクが高い方の勝ちとなります。
※相手も同じランクのスリーカードだった場合
残り2枚のサイドカードのランクが高い方の勝ちとなります。

ツーペア

同じランクのカード2枚1組が2組
ワンペアが二つという形になります。
※相手もツーペアだった場合
ランクの高いペアを持っている方の勝ちとなります。

ワンペア

同じランクのカードが2枚
※相手もワンペアだった場合
ランクの高いペアを持っている方の勝ちとなります。
※相手も同じワンペアだった場合
その他のサイドカードのランクが高い方の勝ちとなります。

ハイカード

役なしの場合ランクが高いカードを持っている方の勝ちとなります。
※相手のハイカードが同じだった場合
ランクが2番目、3番目の順に高いカードを持っている方の勝ちとなります。

テキサスホールデム~ゲームの流れ~

キャッシュゲームへの途中参加などはポジションが既に決まっているので、本章では開始前のテーブルに着席し、ポジションを決めるという部分を想定して解説していきます。

【ポジションの決まり方】

席順が決まり、自分の席に着席したら次にDELLAR(ディーラー)の位置を決めます。
※テキサスホールデムにおけるDELLAR(ディーラー)はカードを配ったりチップを配分するディーラーの事ではありません。
一般的にはBTN(ボタン)と呼ばれDELLARと書かれた円形状のディーラーボタンが置かれます。
最後にアクションを行える最も有利なポジションと覚えておけば大丈夫です。

DELLAR(ディーラー)の決め方はカードを全員に一枚ずつ配り最もランクの高いカードを持っている人がディーラーボタンになるのが多いですがカジノやポーカーハウスによっては独自の決め方がある場合があるのでその際は指示に従うようにしましょう。

DELLAR(ディーラー)が決まったらそのDELLAR(ディーラー)を基点に時計回りでSB(スモールブラインド)BB(ビッグブラインド)という形になります。
DELLAR(ディーラー)の左隣がSB(スモールブラインド)その左隣がBB(ビッブブラインド)というふうに覚えておけば大丈夫です。

【カードが配られる】

ポジションが決まりゲームが始まるといよいよカードが配られます。
カードはDELLAR(ディーラー)が最後に配られるように左隣のSB(スモールブラインド)から時計回りで配られます。

【アンティー・ブラインド】

アンティーとは参加料のようなもので毎ゲーム決められた少額のチップを全員が支払います。
※アンティーなしの場合もあるので事前にアンティーの有無とアンティーの額は参加前に確認しましょう。

ブラインドはテーブル毎に事前に決まっています。
SB(スモールブラインド)1ドル、BB(ビッグブラインド)2ドル
SB(スモールブラインド)5ドル、BB(ブッグブラインド)10ドル
といった具合に一般的にSBとBBには2倍の差があります。

上記どちらとも強制ベットになるのでカードが配られる前にチップを出しておきます。
※アンティーなし、自分がSBorBBでない場合はチップを出す必要がありません。

プリフロップ(第一ベッティングラウンド)

さて、カードが2枚配られた段階(プリフロップ)で一回目のベッティングが始まります。
くだいた表現をするならば、その2枚のカードで「俺は強いカードを持っているぞ」や「弱いからゲームから降りる」などの「主張」をするという事になります。

最初にアクションを行うポジションはBB(ビッグブラインド)の左隣から時計回りでアクションを行っていきます。
このBB(ビッグブラインド)の左隣のポジションはUTG(アンダーザガン)と呼ばれ最悪のポジションになります。

【プレイヤーが行うアクション】

・フォールド カードをディーラーに返しゲームから降りる事。
・コール BB(ビッグブラインド)と同額をベットしゲームに参加する事。それまでの誰かのベットに対し同額をベットする事。
・ベット チップを賭ける事。それまでに誰もベットしていない場合に限りベットという
・チェック 何もしない事。パス。プリフロップに関してはチェックができるのはBBだけという事になります。
・レイズ 賭け額を上乗せする事。それまでの誰かしらのベットに上乗せする場合にレイズという事になります。
・リレイズ 誰かのレイズに対し更に賭け額を上乗せする事。
・オールイン 自分が持っている全てのチップをベットする事。

ポジション別アクション解説~ゲーム一連の流れ

分かりやすいように4人でプレイという想定で進めていきます。

SB1ドル BB2ドルの場合

カードが全員に2枚配られUTG(アンダーザガン)からスタートします。

UTGが行えるアクション
・フォールド カードディーラーに返しゲームから降りる。
・コール 2ドルをベットしてゲームに参加する。
・レイズ 4ドル以上をベットして賭け額を吊り上げる。

ここではUTGがフォールドした、という想定で進めていきます。

次はBTNの番です。

BTNが行えるアクション
・フォールド カードをディーラーに返しゲームから降りる。
・コール 2ドルをベットしてゲームに参加する。
・レイズ 4ドル以上をベットして賭け額を吊り上げる。

ここではBTNが2ドルをベットし、コールしたという想定で進めていきます。

次はSBの番です。

SBが行えるアクション
・フォールド カードをディーラーに返しゲームから降りる。
・コール 1ドルをベットしてゲームに参加する(既にSBで1ドル支払っているのでコールするには1ドルでOK)
・レイズ 4ドル以上をベットして賭け額を吊り上げる。

ここではSBが1ドルをベットし、コールしたという設定で進めていきます。

次はBBの番です。

BBが行えるアクション
・チェック パス(既にBBで2ドル支払っているので、このままの額でゲームを進めていこう、という事になります)
・レイズ 4ドル以上をベットして賭け額を吊り上げる。

ここではBBがチェックしたという想定で進めていきます。

フロップ(第二ベッティングラウンド)

プリフロップが終了すると「フロップ」と呼ばれる第二ベッティングラウンドに移行します。
ディーラーは一番上のカードを捨て(不正防止の為)3枚のカードを連続してボードにオープンします。

これでハンドの2枚のカードとボードの3枚を組み合わせて現状の役ができあがりました。
BTN(ボタン)の左隣のSB(スモールブラインド)→BB(ビッグブラインド)→BTN(ボタン)という順番でアクションを行っていきます。

SBが行えるアクション

  • チェック
  • ベット

ここでは2ドルベットしたという想定で進めていきます。

次はBBの番です。

BBが行えるアクション

  • フォールド
  • コール
  • レイズ

ここではフォールドしたという想定で進めていきます。

次はBTNの番です。

BTNが行えるアクション

  • フォールド
  • コール
  • レイズ

ここではSBの2ドルベットに対してコールしたという想定で進めていきます。

ターン(第三ベッティングラウンド)

同じ流れでフロップが終了すると、ターンに突入し4枚目のカードがボードにオープンされます。

フロップと同一のアクションが繰り返され
どちらかがフォールド→その時点で残ったプレイヤーがポットを獲得して終了

両者がチェックor同額ベットだった場合→リバーへ進む

リバー(最終ベッティングラウンド)

5枚目のカードがボードにオープンされ最後のアクションに進みます。

両者チェックの場合→その時点でショーダウンして役の強い方が勝利。

どちらかのベットorレイズに対し、フォールドした場合→手札は見せずに(見せても良い)役に関係なく最後までフォールドしなかったプレイヤーの勝利。

どちらかのベットorレイズに対してコール(同額がポットに入った時点)でショーダウンして役の良い方が勝利。

これで1ゲームが終了し、BTNなどのポジションが時計回りに進み次のゲームに入ります。

テキサスホールデムの一連の流れは以上です。